先日、中国・北京を経由して北朝鮮の平壌へ行ってきました。

中国から北朝鮮へのルートは飛行機か列車の2種類ありますが、今回は北朝鮮の航空会社「高麗航空(Air Koryo)」を使って入国しました。

高麗航空の機体前で

高麗航空の機体前で

高麗航空は北朝鮮唯一の航空会社で、北朝鮮の平壌と中国の数都市に就航しています。

世界一危険な航空会社と呼ばれることもあり、実際にEUでは乗り入れを禁止している機体もあるようです。

さて、北京首都国際空港でチェックインをしてゲートへ。

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しっかりとJS252便、平壌ゆきと表示されています。

ゲートはは北京首都国際空港の端の方でした。ゲートに到着すると窓から見えていました。北朝鮮の国旗が尾翼に描かれています。

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今回搭乗した機体は、比較的新しい「Tu-204」という機体です。

Wikipediaによると、

Tu-204(ツポレフ204;ロシア語:Ту-204トゥー・ドヴィェースチ・チトィーリェ)は、ロシアのツポレフ設計局が開発した双発旅客機である。210名の乗員を輸送することができ、機体のスペックはほぼボーイング757に近い。ソ連を中心に就航している中距離路線用三発機Tu-154の買換え需要に対応するために開発されたものである。性能が向上した最新型のTu-204SMは2010年12月29日に初飛行した。

諸外国からの発注が集まってきており、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の高麗航空やシリアのシリア航空、キューバのクバーナ航空など、欧米のメーカーから(政治的・経済的な理由により)旅客機を購入するのが難しい国からの発注が来ているほか、貨物機としてのオーダーもある。

ということです。グラスコックピット化した新しい飛行機で少し安心です。ロシア機に乗るのは初めてかな。

搭乗口には金日成主席と金正日総書記の肖像が入ったバッチをつけているひとたちもたくさんいました。

そして時間通りに搭乗。

高麗航空機内の労働新聞

高麗航空機内の労働新聞

搭乗すると、大きな音量で北朝鮮っぽい音楽が流れていました。金正恩を称える歌かな?ところどころ「キムジョンウンドンジ〜(金正恩同志)」というメロディが聞こえてきます。

機内で配られる新聞は「労働新聞」です。もちろん無料。

機内安全のアナウンスが流れ、いよいよ離陸です。アナウンスは少し力が入った朝鮮中央放送のようなイントネーションでした。

さすがロシア機。ボーイングやエアバスとはまた違った音がします。でも思ったより安定していました。

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北京首都国際空港から平壌空港までは約1時間半。離陸後20分くらいで、機内サービスが始まります。

出されたのはハンバーガーとビールとおてふき。

高麗航空の機内食

高麗航空の機内食

ハンバーガーはパンが潰れていて具も少なめでした。ビールは平壌名産の「大同江ビール」です。辛口ではないアサヒスーパードライのような感じで、結構お気に入り。平壌滞在中も毎日飲みました。

高麗航空では瓶から注いでくれました。

そして機内では、カラオケのような字幕つきでひたすら金日成を称える歌が流れていました。特に揺れることはなく、無事に平壌上空へ。

無事についた、と思っていると、着陸の瞬間、いままで経験したことがないくらい揺れました。平壌空港は舗装が悪く、タイヤが地面についた途端にガタガタすごい音でした。

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いよいよ平壌。ところどころにいる軍人の服装で、北朝鮮へ来たぞと感じました。

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平壌では入国時にも厳重なボディチェックを受けます。ケータイやタブレットをチェックされ、GPS機器は持ち込んでいないかを入念に確認されました。

そして、いよいよ平壌市内へ。さぁ、楽しみです。

北朝鮮・平壌の様子は動画でも詳しくレポートしています。