近鉄特急アーバンライナーなど、名古屋方面と大阪方面を結ぶ名阪特急が通る、「中川短絡線」が新しくなり、切り替えが完了した。

近鉄の線路は、この伊勢中川駅付近で名古屋方面・伊勢志摩方面・大阪方面の3つに分岐しているため、中川短絡線がなければ大阪方面からきた列車はスイッチバック(一度止まってシートを前後の向きを変えて逆方向に進むこと)しないと行けない。

この中川短絡線があるおかげで、3方向からの電車がそのまま通過できる。

 

中川短絡線は一級河川の雲出川の上流の中村川の上にあり、橋の上を線路が通っているという状態だったが、川の水があふれるたときでも線路が水に浸からないようにということで、2002年から大規模な工事が行われていた。

そのため、近鉄特急アーバンライナーに乗って大阪方面へ行っていると、何台もの重機が来て作業している様子をよく目にしていた。

その新しい中川短絡線がようやく、今年1月に完成し、切り替えられた。

この動画は、アーバンライナーplus車内から撮影した動画である。

今までよりも、中川短絡線上の急カーブの半径が大きく(R=160mからR=200mになったという)なったため、今まで少し耳障りであった中川短絡線を走るときの「キー」という嫌な音は聞こえなくなったように感じる。また、前よりも徐行するスピードを速くできるのではないかと思う。名阪特急しか通ることはないため、中川短絡線の複線化は行われなかったが、乗り心地はかなりよくなるだろう。

今回の映像でも映っているが、中川短絡線を通過したあとのアーバンライナーの加速はすごい。ここまで一気に加速する電車はあまり見ることがない。近鉄特急のお楽しみのひとつである。

これでやっと、長かった工事も終わるのである。

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