北欧 スウェーデンは9月になると日本の秋くらいの気温になり、10月にはもう紅葉。
そして11月には東京の真冬と同じくらいの気温になる日もあります。
朝は夜明けが遅く、暗くなるのも早くなってきました。
部屋では暑い?北欧の暖房事情
スウェーデンに留学しているというと、よく尋ねられることがあります。それは「寒くないの?」ということ。今日は北欧の家の暖房事情についてご紹介したいと思います。
外はさすがスウェーデン、かなり冷え込む日もありますが、しっかりとした暖房のおかげで家の中は日本より暖かいくらいです。
夜寝るときに毛布などは不要で、部屋の中では半袖で過ごせるくらいです。
建物の中がしっかりと暖まっているおかげで、外でもそんなに寒く感じません。歩いていると汗をかくくらいです。
スウェーデンでは、家でも学校でも主に「温水パネルヒーター」というのが使われています。
日本のようなエアコンはあまり見かけません。
ヨーロッパの多くの地域、とくに北部でこの温水パネルヒーターが主流となっています。日本でも最近は「#セントラルヒーティング」が話題になっていますね。
ここスウェーデンのルンドの自宅では「DANFOSS社」のヒーターが使われています。
温水パネルヒーターというのは、建物の地下でボイラーをたいたり、ごみ焼却で出た熱で温水を作り、それを建物に循環させて暖房として使うものです。
そのため24時間常に部屋が暖かく保たれます。主に窓の下の壁に取り付けられ、窓からの冷えた空気を暖め、部屋全体に循環させる仕組みです。
このような金属の板のようなパネルヒーターが窓の下や壁沿いに設置され、部屋全体を暖めています。
北欧の家は、日本のそれとは比べものにならないくらい断熱性・気密性が高く、窓からの空気を暖めれば部屋全体が十分暖かくなります。またエアコンのように空気を出さずに暖められるため、ホコリやアレルゲンが飛び回ることも防げるようです。
それに部屋では火力や電気を一切使わないので、安心できます。
北欧で実際に住んでみて、はじめてセントラルヒーティングの魅力がよく分かりました。
温水パネルヒーターは暖房のつけ方も簡単で、横についているツマミを回すだけです。
無段階で温水の循環量を調整することができます。このツマミには温度センサーも入っているので、室内が15℃以下になると自動的に暖房が入る仕組みになっています。
さすが北欧、暖房器具にはいろいろ工夫がされています。これらのおかげで快適に冬も暮らせます。