ロシアの法改正によって、ウラジオストクなど沿海州地域を訪問する際は日本国籍であれば電子ビザだけで入国できるようになりました。
これまでロシアのビザは手続きが煩雑で、ロシア大使館などで事前にビザを取る必要があったのですが、無料の電子ビザで入国できるようになったこともありウラジオストクの観光客が大変 増えているようです。
今回は ウラジオストクの入国に必要な、ロシアの電子ビザの手続きについてご紹介したいと思います。
無料電子ビザで渡航が簡単に
もともとロシアはビザが非常に厳しく、ロシアへ行くたびに「1回用」「2回用」などのビザを取得する必要がありました。
これは同じ年にロシア・モスクワに行ったときに取得したビザですが、日本のロシア大使館を通してパスポートにビザを貼ってもらう必要がありました。その手続として、ホテルのバウチャーや飛行機のEチケットを提出したりと非常に面倒な手続きが必要でした。
ところが2017年の8月8日よりロシアの法律が変わり、ウラジオストク入出国に限り、最長で8日間の渡航であればインターネットで無料の電子ビザを発行するだけで渡航できるようになりました。
今回はそのビザの発行方法について、実際のビザ申請画面でご紹介します。
ロシア外務省のE-visa申請画面から申請
まず、「ロシア外務省 E-visa申請サイト」へ行きます。しっかりと日本語サイトがあることからも、日本からの観光に力を入れているのがわかります。
現時点では18カ国がロシア電子ビザの対象国となっているようです。アメリカや韓国などはリストに入っていません。
同意事項にチェックを入れ、先に進みます。
次の画面でメールアドレスやパスワードを作成し、不正を防ぐためのCAPTCHAを入力します。
名前や住所などを入力します。
日本語の入力画面で入力をするのですが、記述はアルファベット&英語で入力します。
日本語の申請サイトから申請しようとしたところ、最終画面でなぜかエラーになったので、最終的には英語サイトから申請を行いました。エラーが出る場合は英語サイトから申請を行ってみるのがいいと思います。
順番に入力項目を埋め、証明写真をアップロードします。
その後、下の確認事項・同意事項を読み、チェックをしていけば申請完了です。
先ほど書いたエラーが出たのは、この次の画面に行くときです。もし入力事項がしっかり入っているのに、先に進めない場合は、英語のサイトから申請するとうまくいくかもしれません。
申請が完了し、発行されたIDとパスワードでログインすると、現在のビザの承認状況が表示されます。
今回は1時間前後で承認されました。
ビザが承認されると、ログイン後の画面にこのように表示され、電子ビザが印刷できるようになります。
A4の紙に印刷して持っていったのですが、iPadなどの端末上に保存するだけでもOKなようです。
電子ビザ有効範囲に注意
ロシアの無料電子ビザで渡航できる範囲は、申請時には沿海州のウラジオストクのみでしたが、2018年より、ポグラニチヌィ(ロシア・中国)、ハサン(ロシア・北朝鮮)、マハリノ(ロシア・中国)の鉄道国境検問所、ポルタフカ、トゥリ・ログ(2カ所ともロシア・中国)の自動車国境検問所と、ザルビノ、e.ポシェットの港湾国境検問所の7カ所であらたに対象になったとのことです。
日本から行く際には、ウラジオストクがメインだとは思いますが、直近の動向には注意が必要です。ロシア外務省のサイトを見て確認してから申請&航空券等の手配を行う必要がありそうです。
ビザが簡単に申請できロシアが近くなった
申請は面倒ですが、以前の大使館を通したビザ申請などと比べると格段にロシア渡航が楽になりました。
今はまだウラジオストク等の沿海州のみですが、これから範囲が広がるとロシア旅行が一気に行きやすくなるのではないでしょうか。
ウラジオストクの観光については、動画でも詳しく紹介しているのでせひご覧ください。