今回は僕が海外(特にヨーロッパ)へ行くと、必ず買ってくるものをご紹介します。
それは「#歯磨き粉」です。
「歯磨き粉なんて日本でもたくさん売っている」と思われるかもしれませんが、ヨーロッパなどで売られているハミガキは、日本のハミガキよりもフッ素濃度が高いという特徴があります。
日本の製品でも、ハミガキの成分表示を見ると「フッ素配合」と書かれていますが、濃度がそれほど高くありません。
日本のハミガキにはフッ素濃度をパッケージに表記する義務がないため、あまり書かれないことが多いのですが、実際には多くが900ppm程度であるとのことです。
Wikipediaには、
日本では、近年になってフッ素が含まれている歯磨剤のシェアが上昇しているが、2008年現在で市販されている歯磨剤のうち、フッ化物配合歯磨剤は89%である。日本においては薬事法によりフッ化物イオン濃度は1000ppm以下に規制されており、市販のフッ化物配合歯磨剤における濃度はほぼ900ppmから950ppmである。
と書かれていました。
一方で、ヨーロッパの製品では、フッ素濃度をしっかりと表記しているものが多く、「NaF 1450ppm」という風に書かれています。
これはフッ素として「フッ化ナトリウム」が1450ppm含まれているということです。
そもそも、なぜ「#フッ素」が歯に良いかというと、歯にもともと含まれる「ハイドロキシアパタイト(Hydoroxyapatite)」という成分がフッ素と触れ合うことによって、酸により強い性質を持つ「フルオロアパタイト(Fluoroapatite)」という成分に変わり、歯が溶けにくくなるためだといわれています。
この原理で歯を強くするには、日本のハミガキに含まれるフッ素では不十分だとも言われています。一部の地域では、水道水にフッ素を混ぜたり、フッ化物を含むタブレットが売られていることがありますが、フッ素自体を飲んでしまうのは健康に良くないという意見も多いようです。
その点、日本よりも少し高いフッ素濃度で安心して虫歯予防できるのであればと思い、毎回ヨーロッパへ行くと歯磨きを4-5個くらい買ってきます。
スウェーデンに留学中は、なんと5000ppmものフッ素が含まれているハミガキを目にしたことがあります。北欧ではハミガキの種類も日本よりもたくさんありました。日本だと歯医者さんでの治療などで使う「フッ素ジェル」として使われていて、一般には入手できないみたいですね。
ここまでフッ素濃度の高いものでなくても、十分虫歯予防の効果があると思います。ひとつ300円から700円くらいで買えるので、実用的なおみやげとして、おすすめです。